加工食品メーカーC社 商品開発部
健康機能性素材を添加すると、味や風味が損なわれてしまう…
おいしさへのこだわりを技術で叶えた、優れた食品原料とは?
解決のポイント
東海物産がチキン風味を持つタイプの他、ほぼ無味・無臭化されたイミダゾールジペプチドを取り扱っていた
どのタイプも、スープ本来の味や風味を損なうことがなかった
解決
「なかなかおいしくならない」健康機能性成分の常識が覆った
新商品の開発に行き詰まっていたある日のこと、メンバーの一人が、業務用調味料で取引実績のある東海物産の営業担当から、イミダゾールジペプチドの健康機能性に関する研究を進めているという話を聞きつけます。
詳しく話を聞いてみると、東海物産は調味料づくりで培った高度な技術を基盤に、健康機能性素材の製造と基礎研究にも注力していることがわかりました。
「さっそく、今開発中の製品についての課題を相談してみたところ、東海物産ではチキン風味を持つタイプの他、ほぼ無味・無臭化されたイミダゾールジペプチドを取り扱っているとのことでした。サプリメントなどへの採用実績も豊富だったため、試しにそれらを使用して試作品を作ってみることにしました」(S氏)
商品開発部では東海物産のイミダゾールジペプチドの『風味なしタイプ』AC-50(IK)SDと『チキン風味タイプ』AC⁻10(ST)SDの両方を用意しました。再びスープの試作を行い、濃度の違う数種類のスープを作り、比較を行いました。
「『風味なしタイプ』は予想した通り、スープ本来の味や風味を損なわない仕上がりになりました。『チキン風味タイプ』も鶏の味が上手く活かされており、スープに添加することでさらに風味が増し、肉感が強くておいしいと、メンバーからも大好評でした」(S氏)
健康機能性成分を含んでしまうと、製品がなかなかおいしくならない——そうしたイメージが覆されたのです。東海物産から提案された製品AC-10(ST)SDは通常のチキンパウダーと比べて4~5倍の窒素が含まれており、旨味が強いという特長がありました。東海物産はもともと調味料づくりに特化した会社であるため、おいしさへのこだわりはもちろん、それを実現する技術が備わっていたことが大きな要因だと考えられました。
商品開発部のメンバーは結果に満足し、今回の新商品にはチキン風味の残っているAC-10(ST)SDを採用することに決定しました。コーンスープ、中華スープ、卵スープなど、チキンの風味があうスープに順次展開していく予定です。

