健康食品メーカーB社 商品企画部
「疲労感軽減」をテーマにしたサプリメントで差別化を図りたい…
他社に先駆けて機能性表示食品開発に成功!ファン拡大に成功した新素材とは?
背景
最近のサプリメントは非常に種類が多く、消費者が選びにくくなっている。そのような中、B社ではコンセプトや目的を明確にすることで、ターゲットとなる人にとって選びやすいサプリメントを企画。これまでにない「疲労感軽減」をテーマに商品開発を進めていた。
課題
消費者にとって関心の高い「疲労感軽減」。条件に当てはまる原料メーカーが見つからず…
「疲労感軽減」をうたったサプリメントは、まだあまり世の中に流通していませんでした。しかし今や、疲労は国民的課題の一つとなっています。アクティブシニアも増加していることもあり、「疲労感軽減」は消費者に非常に関心の高いテーマだと商品企画部のメンバーは考えていました。
担当のS氏は、次のように振り返ります。
「疲労がキーワードとなる素材は数えるほどしかなく、販売しているメーカーも限定されていました。だからこそ、商品化に成功すれば差別化を図ることが可能だと期待したのです」(S氏)
商品企画部では、疲労感軽減成分としてコエンザイムQ10、クエン酸、ポリフェノールなどの有用成分をピックアップし、次々と商品化に向けて検討をはじめます。その中で目を付けたのが、効果的な疲労感軽減成分として研究が進んでいる「イミダゾールジペプチド」でした。
「イミダゾールジペプチドは、これまでにない新規性のある素材であり、疲労回復と老化防止効果の豊富なエビデンスを備えています。滋養強壮の点を考慮すると、化学合成でなく食品由来の機能性成分であることも魅力の一つでした」(S氏)
B社ではこの成分を採用し、他社に先駆けた機能性表示食品を開発することを考えました。サプリメントは継続摂取することでこそ効果を発揮するため、価格帯や飲みやすさも重要なポイントになります。さらに商品を安定的に量産するためには、原料の安定供給を担保することも必要でした。
いくつかの既知の原料メーカーをあたってみたものの、価格や含有量、生産体制など、すべての条件に当てはまるメーカーは見つかりません。商品企画部のメンバーは頭を抱えることになりました。
課題のポイント
イミダゾールジペプチドは、疲労感軽減成分として研究が進んでいる
継続摂取のため、価格帯や飲みやすさも重要なポイントである
安定生産を担保するため、原料供給の安定性も重要である