健康食品製造会社D社 製品開発部

血液サラサラ イメージ食品「玉ねぎ」が持つ機能性成分に注目。

国産玉ねぎ由来の食品ロスにも配慮された原料が持つ可能性とは?

背景

健康食品のODM生産を行っているD社では、クライアントから血流改善をイメージした新しいサプリメントの開発を依頼されていた。そのためクライアントの要望に合致する、食品由来の成分を選定することから考え始めなければならなかった。

課題

消費者がイメージしやすい商品づくりと環境配慮へのバランスを取るためには

今回のサプリメント開発に際して、クライアントからは大きく2つの要望がD社へと伝えられました。1つは、製品を手にする一般消費者が、特に専門的な知識がなくても「血流改善」というキーワードをイメージしやすく、かつ食品由来の素材を使いたいということ。もう1つは近年、会社としてSDGsへの取り組みに注力しているため、食品ロスなどを含む環境、資源への配慮をしてほしいということでした。

製品開発部では、この2つの要望をクリアする素材として「玉ねぎ」を候補に挙げました。担当のS氏は、次のように振り返ります。
「玉ねぎは一般的にも『血液をサラサラにする』とういうイメージが浸透していますので、今回のサプリメントに使用する素材としては、最もクライアントの要望に合致するのではないか、という結論に至りました」

さらに開発を進めていく中で、玉ねぎに含まれており血流改善に寄与すると考えられる成分が、「ケルセチン」と「シクロアリイン」の2種類あるということもわかりました。

「より効果の高い製品を開発するため、この2つの成分「ケルセチン」と「シクロアリイン」を含有している玉ねぎ由来の原料を探すことにしました。さらに環境への配慮に関する要件も満たす必要がありましたので、一からリサーチをしなければなりませんでした」(S氏)

課題のポイント

  • 一般消費者が血流改善をイメージしやすい、食品由来の成分を使いたい

  • 食品ロスなどを含む環境、資源への配慮を十分にしたい

  • 玉ねぎ由来の「ケルセチン」と「シクロアリイン」両方を含む原料を使いたい

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